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Asus TF300TでJellybean 4.2を試してみた

表題の通りであるが、Asusからは現時点(2013年3月初旬)では公式ROMとして出ているのはJellybean 4.1.1までである。したがって、4.2を試したければ非公式ROMに頼ることになる。Asus TF300T用には、CyanogenModからROMイメージが公開されている。作業は、Update ASUS Transformer TF300T To Jelly Bean 4.2.1 [Tutorial] — Android Muscle:の手順に従って行った。

前提として、すでにClockworkMod Recoveryがインストールされ、アップグレード前のバージョンにおいてUnlock/Root化が済んでいるものとする。CWM Recoveryさえ使える状態になっていれば、基本的には上記サイトからダウンロードしてきたイメージを書き込むだけである。Cyanogen Modから提供されているROMイメージはすでにRoot化済みのようなので、アップグレード作業後に別途Root化の作業をする必要はなかった。

作業に成功すれば、初回起動だけはおそらくいろいろデバイスの情報を取得して初期設定を行っているためか時間がかかるが、特に問題なくJellybean 4.2.1が起動する。どこまでがJellybean 4.2.1の基本機能でどこがCyanogenMod独自のチューニングなのか分からないが、使用感自体は快適で(アプリを何もまだインストールしていないせいもあろうが)、画面の描画も非常に滑らかな印象はあった。(後でMikumikubench 2.1をインストールして試してみたら、実は4.1.1ではスコア5397に対して、4.2.1では5199と低下していた。自分の感覚のいい加減さを再認識) また、UIも主要な設定には画面上端の左右のプルダウン画面からアクセスでき、4.1よりクールな仕上がりになっている。さらに、再起動時に、特にアプリを使わなくてもリカバリーモードやダウンロードモードで起動させる選択肢が表示される(「電源を切る」の方を選択すると特にそれ以上の選択肢は表示されないが、「再起動」の方だとサブメニューでリカバリーやブートローダを選択できる)。

なかなか興味深かったのであるが、結論から言うと、ちょっとこのままでAsus TF300Tで実用するには辛かったので、残念ながらこの後、Asus公式の4.1.1に戻してしまった。その理由は、TF300T最大の特徴である、付属のキーボードドックへの対応がCyanogenMod提供のイメージにほとんどなかったことである。

入力方式のところで確認した限りでは、キーボードの種類としてasusdecと認識されているのだが、asusが独自に行っていると思われるこのキーボードに対するサポートがない。単に、ごく標準的な英語配列のUSBキーボードとして認識されているようだ。つまり、キーボード上にある各種の特殊機能キーがまったく機能しない。まあ私が常用していたのはタッチパッド無効化と音量のコントロールキー、スクリーンショットキー程度だが、それでもないと結構不便である。

また、これを日本語配列のキーボードとして正しく認識させることもちょっと大変そうである。Jellybean 4.1から導入されたという user installable keymapという機能を使って、4.0のROMからキーマップファイルを抜き出して4.2用にパッケージを作り直す、といったことをすればうまくいく可能性はあるが、ちょっと今は他のことが優先度上位で、具体的にこの方向でトライしている時間がない。

さらには、公式ROMでプリインストールされている、キーボードドック対応バッテリー残量表示ウィジェットも、ないとけっこう不便である。

あと、実はmicroSDも、JB4.0.1のときは100回挿入して1回くらいしか認識されないという不安定さ加減で閉口していたのが4.1.1では確実に認識されるようになり喜んでいたのだが、CyanogenMod の4.2.1では再び認識されなくなり、これも大きなマイナスである。なお、使用しているmicroSDはtrancsendのclass 10 32GBのものである。

Asusのプリインストールアプリを動かすために、単に4.1.1の/system/appからapk/odexファイルをコピーしてくるというのは試してみたが、これで動くアプリは確かにいくつかあったのだが、少数だった。

なのでまあ、当面はあきらめることにして、おとなしく4.1.1に戻してしまったわけである。キーボードドックがただの英文配列のジェネリックなキーボードとして動作すれば十分、という方はCyanogenModでもいいかもしれない(それにしてもタッチバッドが殺せないとあまりに辛そうだが)。

なお、4.1.1に戻してから、素直に再起動しなくてちょっとあせった。ブートで引っかかるのでリカバリーモードに入ろうと思っても、CWM Recoveryも気絶droid君の表示になり起動しない。これはUSBダウンロードモードから、fastbootでCWM Recoveryを再インストールしたりしているうちに直った。もしかすると、途中でキャッシュのクリアなども行ったのでそれも関係あるかもしれない。あまりはっきりしなくて申し訳ないが、ピンポイントで条件を突き止めるまで繰り返して作業する気にはなれなかったので悪しからず。

ついでに作業環境について言及しておくと、私は64ビットUbuntuにandroid SDKをインストールしてそこからfastbootやadbを動かしているが、64bit Linux用のandroid SDKをダウンロードしてきても、実はバイナリは32ビット版らしく、動作させるにはia32libsという32ビット互換ライブラリをごっそりと入れる必要があった。あと、root(sudo -i)でないとfastbootからUSBデバイスに正しくアクセスできなかった。

追記(2013/03/13):
Asusのダウンロードサイトをチェックしてみたところ、どうやらTF300T用のJellybean 4.2公式ROMもぼつぼつ公開され始めたようだ。まだ現時点ではWW、US、TW用の3種類しか公開されていないが、もう少し待てばJP用も出ることを期待する。


追記(2013/03/14):
juggly.cnによれば、3月中にJP版も出そうである。


追記(2013/04/04):
3月中に追加されたのは、残念ながらCN版のみ。これが世界2位から3位に滑り落ちるということか…クッ。日本は単独市場としては世界3位、だがAsusの地元台湾と、ユーロ圏全体を合わせたWW版が先に来るせいで、JP版は5番目以降にずれ込んでいる、という構図のようである。台湾メーカーにとって日本語よりは簡体中国語の方がまだ容易、という面もあるのかも知れないが…いずれにせよ、JP版の更新はもう少し待たねばならないようだ。


追記(2013/4/20):
Asus TF300Tにandroid 4.2をインストールするのエントリに書いた通り、4月19日にAsusのダウンロードサイトでJP版のzipファイルも公開されていることを確認できた。
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